コラム

肝臓のおはなし

「肝心要」という言葉があるように、肝臓は私たちの体で、大変重要な役割を果たしています。
また、「沈黙の臓器」とも呼ばれる肝臓は、非常に働きものであると同時に我慢強く、病気になっていることに気づきにくいという難点があります。

肝臓の主な働き
  • 代謝機能 … 栄養素を分解・合成しエネルギーにして蓄える。
    解毒機能 … 有害な物質を分解し、無害なものへと処理。
    胆汁の生成・分泌 … 脂質の消化吸収を助け、血中のコレステロール濃度の調整など。

肝臓が不調だと、どんな病気につながるのでしょうか

肝臓に何らかのトラブルが起こっても、初期では症状が出にくく、自覚症状が現れるころには、症状が進んでいる可能性があります。

肝臓の機能が低下すると、さまざまな恐ろしい病気につながる原因になるのです。

  • 脂肪肝
    食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足などの生活習慣が原因のほとんどで、肝細胞に中性脂肪がたまって機能が低下している状態。アルコール性の脂肪肝の場合は肝硬変へ進行することも。
  • 肝炎
    何らかの原因で肝臓に炎症がおこった状態。短期間で悪化したものを劇症肝炎といい、日本ではA型・B型のウイルス性によるものが多く、肝硬変や肝臓がんへ移行する危険性もあります。
  • 肝硬変
    慢性的な肝臓の炎症により、硬い繊維組織が作られた状態。肝硬変になると元の状態に戻すことが難しく、合併症やウイルス感染などがおこり、肝臓がんを発症しやすくなります。
  • 肝臓がん
    ウイルス性肝炎が悪化したものと、他から転移したものがあります。早期発見が大切ですが、初期では気づきにくく、進行してからしこりや圧迫感として感じる事もあります。

だるさは、肝機能低下のシグナル

「1日中体がだるい」「足のむくみがとれない」、また「産後、いつまでたっても、疲労が抜けない」といった症状は、肝臓の代謝機能が低下しているサインかもしれません。自覚症状があらわれにくい肝臓において、不調を察知する重要なシグナルです。

  • 下肢のむくみ
  • 全身倦怠(けんたい)感
  • 産後、疲労が抜けない

肝機能の低下が、必要な「代謝」を行えずエネルギー不足に…。また肩こりや冷え性との関連性も。

  • 肝臓にはさまざまな働きがありますが、代表的なものに「代謝機能」が挙げられます。「代謝」とは、肝臓が体の中に入った食物からの栄養素を体に役立つ形に変えて全身に送り出したり、栄養素を必要とするまで蓄えたりする働きのこと。この機能が弱ると、体にエネルギーが行き渡らなくなり、「だるさ」や「むくみ」などで、肝機能の低下のシグナルを発することになるのです。

さらに進行すると・・・ウイルス感染による急性肝炎、肝硬変

実は肩こり・冷え性にも…
女性に多い「肩こり」「冷え性」も肝臓に原因がある場合が。肝臓の代謝機能がうまくゆかず血液のめぐりが滞ってしまい、冷えや肩こりとなってあらわれるのです。
\知っておきたい/肝臓の主な働き「代謝」
肝臓の代表的な働きとして、まず第一に「代謝」が挙げられます。
栄養素では小腸をはじめとする消化器官から体に吸収されますが、そのままではエネルギーとして使えないため、肝臓で取り入れやすい形に分解・合成します。これを「代謝」といいます。「代謝」に伴って、体温の維持・調整が行われています。

「代謝」機能を高めるコツ

健康な肝臓を保つためには、バランスのとれた食事がなにより大切です。
しかし、年齢を重ねると代謝能力も低下傾向になり、コレステロール値や中性脂肪の値も気になる方が多く見られます。
日頃から、肝臓によい食品を取り入れるよう心がけ、代謝機能をパワーアップさせましょう。

(1)レバー
自己修復力があり、ビタミンB2が豊富。
良質のタンパク質を豊富に含んでいるレバーは、肝細胞を修復する作用があります。特に豚レバーには肝機能を活発にし、代謝機能を高めるビタミンB2が、ずば抜けて豊富です。
(2)EPA・DHA
イワシやサバなどの青魚に含まれるEPAやDHAは、体内に抗酸化作用をもたらす不飽和脂肪酸です。人体では作らない栄養素で、血液をサラサラにする機能があるため、動脈硬化などの成人病予防に役立つ成分です。
(3)ウコンエキス
ウコンに含まれるポリフェノール類(クルクミン)がアセトアルデヒドの分解速度を速めてくれると言われており、さらに有効性としてヒトの消化系・肝臓の症状改善の作用・効果があります。
(4)しじみエキス
しじみは日本人に馴染み深く、江戸時代に二日酔いに効く食材として受け入れられてきました。しじみに含まれる「オルチニン」が肝臓に作用し、また鉄分が多いので貧血にも良いとされています。
(5)紫蘇油
古くから薬効があるとして知られるシソの実から抽出される油には、EPAやDHAを合成する不飽和脂肪酸の「α-リノレン酸」が含まれています。代謝を高め、成長を促すビタミンB2も豊富です。
(6)ビタミンB2・E
ビタミンB2には、タンパク質などの代謝を高め、成長を促すとともに肝臓の中性脂肪を減らす働きがあります。ビタミンEには体の酸化を防いで血圧を下げ、疲労を和らげる効果もあります。
(1)レバー
自己修復力があり、ビタミンB2が豊富。
良質のタンパク質を豊富に含んでいるレバーは、肝細胞を修復する作用があります。特に豚レバーには肝機能を活発にし、代謝機能を高めるビタミンB2が、ずば抜けて豊富です。
(2)EPA・DHA
イワシやサバなどの青魚に含まれるEPAやDHAは、体内に抗酸化作用をもたらす不飽和脂肪酸です。人体では作らない栄養素で、血液をサラサラにする機能があるため、動脈硬化などの成人病予防に役立つ成分です。
(3)ウコンエキス
ウコンに含まれるポリフェノール類(クルクミン)がアセトアルデヒドの分解速度を速めてくれると言われており、さらに有効性としてヒトの消化系・肝臓の症状改善の作用・効果があります。
(4)しじみエキス
しじみは日本人に馴染み深く、江戸時代に二日酔いに効く食材として受け入れられてきました。しじみに含まれる「オルチニン」が肝臓に作用し、また鉄分が多いので貧血にも良いとされています。
(5)紫蘇油
古くから薬効があるとして知られるシソの実から抽出される油には、EPAやDHAを合成する不飽和脂肪酸の「α-リノレン酸」が含まれています。代謝を高め、成長を促すビタミンB2も豊富です。
(6)ビタミンB2・E
ビタミンB2には、タンパク質などの代謝を高め、成長を促すとともに肝臓の中性脂肪を減らす働きがあります。ビタミンEには体の酸化を防いで血圧を下げ、疲労を和らげる効果もあります。

肝臓とアルコールの関係について

「アルコールに弱い」「二日酔いがきつい」そんな人は、アルコール分解酵素が少ないのかもしれません。また逆にお酒に強い人は、アルコール分解酵素の力が強いため大酒を飲み、肝臓トラブルを起こしがちです。自分にとってのアルコールの適量を知り、上手に嗜みたいものです。

  • 3合飲むと12時間、ずっと稼働することに!
  • 肝臓が1時間に処理できる能力は…
    肝臓はアルコールを分解する器官としてよく知られていますが、健康な肝臓がアルコールを分解する時間は、1時間にわずか4分の1合と言われています。
  • 脂肪肝
  • 肝臓がアルコールの分解を正常に行える範囲を超えると…
    アルコールの分解速度は個人差や、男女にも差はありますが、多量のアルコール入ってくると、肝臓はアルコールを無毒化するまで長時間処理をし続けます。そうすると処理だけに追われてしまい、生成した中性脂肪が貯まってしまいます。肝臓内の中性脂肪が30%以上になると「肝脂肪」と呼ばれる状態になります。

アルコールを分解する酵素を持つ人、持たない人

お酒に強いか、弱いかどうかは、遺伝や人種差により、どのくらい酵素を持っているかに関係しています。
日本人を含むモンゴロイド(蒙古系人種)は、約50%の割合で「AA型」「AG型」のお酒に弱い、または飲めない人に分類されます。コーカソイド(白人種)やネグロイド(黒人種)は、全て「GG型」のお酒に強いタイプと言われています。

  • 肝臓
  • 実はアルコールを飲まなくても発症する肝炎…「NASH(ナッシュ)」
    アルコールを飲まないのに発症してしまう肝炎。これが第3の肝臓病と言われる、非アルコール性脂肪肝・通称「NASH」です。
    カロリーオーバーな食事や肥満などによって脂肪肝が進行してしまったというケースで、女性にも多くみられています。

\知っておきたい/肝臓の主な働き「解毒」

肝臓には、アルコールやアンモニアなど、体に有害な物質を代謝・分解して無害なものに変える働きがあります。これが「解毒」です。
食品添加物や農薬、病気の治療のための薬物なども一種の毒物になりますが、これらの有害物質も無毒化し、排出します。

アルコール解毒のしくみ

「解毒」機能を高めるコツ
  • 野菜
  • 1. 果物や野菜の酵素、発酵食品
    酵素は、生物が物質を摂取してから排泄にいたるまで、生体内で起こる化学反応の多くに関与しており、生命の維持や活動に不可欠です。しかし、脂肪分の多い食事を撮り続けたりアルコールを多量に摂取することでそれらの酵素バランスがくずれ、老廃物や毒素が分解できず体の不調へとつながります。
    また、加齢とともに体内の酵素の量も低下すると言われています。それには、野菜や果物に含まれる酵素や発酵食品を上手に摂取することで、体内の酵素を補い助けることも大切です。
  • 亜鉛を豊富に含む食品
  • 2. 亜鉛(牡蠣・豚レバー)
    アルコール分解酵素の必須成分「亜鉛」は、肝細胞の再生を促し、脂質の過酸化を抑える働きがあるミネラルです。
    亜鉛の豊富な牡蠣や豚レバーは、肝臓のアルコール分解機能にも期待が持てます。お酒を飲む人は意識して摂取を心がけたい成分といえるでしょう。

コレステロールや中性脂肪との関係

  • 中性脂肪が30%以上になると脂肪肝と言われる
  • 肝臓は、コレステロールを作る働きと、分解して排出する機能を担っています。何らかの要員で肝臓の働きが崩れるとコレステロールや中性脂肪が高くなり、いずれは脂肪肝になる場合も。脂肪肝は肝臓の中に脂肪が入り込んでいる状態のため、肝細胞の機能を低下させる原因になります。
コレステロール値の目安
  • 近年40歳以上の肝機能異常者が増加傾向に
  • 数値が高くなると

    脂肪肝の疑いも…
    脂肪肝はなかなか気づかないため、健康診断の血液検査の結果、GOTやGPTの上昇から偶然発見されることが多いといわれています。軽い脂肪肝でも、合併症の発症率が健康な人より高くなるので注意が必要です。

脂肪肝、そのままにすると…

  • 脂肪肝
  • 典型的な生活習慣病と言われる「脂肪肝」。肝臓は多少の損害があってもあまり症状がないため、健康診断の検査で発見されることが多いようです。体型はスマートでお酒も飲まないのに指摘されたという人も少なくありません。狭心症や心筋梗塞などの合併症も、脂肪肝になっていない人の2倍にも達するため、注意が必要です。
  • 心筋梗塞
    動脈硬化が悪化することで、血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの塊が破れ、血栓ができてしまうこと。胸に我慢できないほと激痛が走り、血圧低下によるショック状態や重篤な状態になる危険性も。
  • 狭心症
    発作的に胸の痛みや圧迫感をくりかえす病気。痛みは心臓に十分な血液や酸素が送れないために起こり、軽いものから激痛を伴うものまであります。心筋梗塞へ移行する可能性も高く、注意が必要です。
肝臓の主な働き
1.カロリーの摂取過多
2.大量の飲酒
3.糖尿病
4.脂肪の代謝機能が低下
5.栄養のバランスが崩れた食生活 など

\知っておきたい/肝臓の主な働き「胆汁の生成・分泌」

肝臓では、コレステロールを原料にして胆汁を生成します。胆汁は胆のうを経て十二指腸内で分泌され、脂肪を消化・吸収しやすいかたちに変える手助けをします。また、コレステロールの生成・分解・排出にも欠かせない存在です。

コレステロールの循環

「胆汁生成」機能を高めるコツ
  • 牡蠣
  • 胆汁の主な成分である脂肪酸には、余分なコレステロールを排出する働きがあります。魚介類などに含まれる「タウリン」を補充することにより胆汁酸の分泌が増え、血中のコレステロール値の低下にもつながります。
    その他アルコールの分解促進をはじめ、様々な働きがあるので、積極的に摂取したい成分と言えるでしょう。

    牡蠣(かき)エキス
    牡蠣の栄養成分を濃縮させたエキスは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などがバランスよく含まれた栄養食品として知られています。中でもタウリン、亜鉛、グリコーゲンの含有量が多く、肝臓に元気を与える栄養素の塊といえます。

  • 胆汁は脂肪の消化・吸収を助けてくれるんだね!
  • タウリンの有用性
    ・細胞を傷つける活性酸素を消化し、肝細胞を予防する
    ・胆汁の分泌を促し、過剰なコレステロールを排出する
    ・肝臓の細胞を保護する
    ・アミノ酸としてタンパク質の合成を改善する
    ・アルコールの分解促進 など
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